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2026.01.22 身体を削る政治家業

  • 執筆者の写真: 道家やすなり
    道家やすなり
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

身体を削る政治家業

政治家とは、言葉で仕事をする人間だと思われがちだ。だが現実には、身体で引き受ける仕事でもある。


病気治療を理由に参議院議員辞職を表明した、山本太郎氏の報道はその事実をあらためて突きつけた。


原発事故以降、

彼は一貫して反原発を掲げ被災地や路上炊出しの現場に立ち続けてきた。国会の内側と社会の最も外縁にある現場を同時に走り続ける政治。それは制度に守られた政治というより、個人の体力と覚悟を燃料にする政治だった。


日本の政治家は、声を荒げない者ほど長く続き摩擦を恐れない者ほど早く消耗する。


反原発、貧困、格差、緊縮への異議。

それらは国論を二分するテーマであり、発言するだけで敵を増やす。支持と同時に、嘲笑や中傷も浴びる。それを十年以上休みなく続ければ、心身が削られないはずがない。今回の辞職を単なる「個人の体調問題」と片付けてしまえば、それは政治の表面のみで、それでは問いを見落とすことを考えるべきだ。


―なぜ、一貫して異議を唱える政治家ほど身体を壊しやすいのか。

―なぜ、政治が「消耗戦」になっているのか。


誰かが辞めるたびに「代わりはいる」「自己責任だ」と言うのは簡単だ。

だが、その「代わり」もまた同じ道を辿るなら政治はどんどん痩せ細っていく。政治家が次々と身体を削り途中で舞台を降りる社会は消して健全とは言い難い。それは個人の問題ではなく「異論を持続させられない政治文化」の問題だ。


今回の出来事が示しているのは「誰が辞めたか」ではない。

「こういう政治を続けると、人は壊れる」という尊くも静かな警告である。その警告を聞き流すのか。それとも、政治の在り方そのものを問い直すのか。問われているのは、辞職した一人ではなく私たち社会の側なんだと思う。



 
 
 

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