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2025.08.08 電源喪失の朝 ‐ 岐阜中央市場に走った“停電の衝撃”

  • 執筆者の写真: 道家やすなり
    道家やすなり
  • 8月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月8日

電源喪失の朝 岐阜中央市場に走った “停電の衝撃”


2025年7月25日、朝8時半。

 岐阜市民の多くがいつものように朝の通勤・通学を始めた頃、岐阜市の「台所」 岐阜市中央卸売市場では、かつてない “停電パニック” が静かに始まっていた。


事故のきっかけは、大型ウイング車の「翼」こと、両側に開いたまま走行していたサイドパネル。

パネルを開けたまま、構内に差牛と移動した大型車両が、上部を横断していた重要電気系統のケーブルを切断。

市場全体の電源が落ち、空調・照明・冷蔵庫・デジタル管理-あらゆる機能が一斉に沈黙した。


関係者によれば、この種の事故は過去から、すでに「4回目」。それでも抜本的な対策は取られず、「今度こそ」の声がむなしく響く。


市場の心臓が止まったまま、市長は “3日間不在”

この非常事態に、市職員たちは懸命に対処にあたった。

地元で生活の中に垣間見る市場は、いつになく雰囲気の違いを誰しも感じた。事故を知らなくても、出入りする車両が全く見られないのだから、当たり前だ。


だが、市場の「設置者」である柴橋岐阜市長が現地入りしたのは、なんと事故から3日後の28日夜。

しかも、現場では「別件で、寄った、、、」という噂まで囁かれることに言葉を失った。

これがもし災害であれば 「初動対応の遅れ」 として猛烈に批判されていたであろう。


市の管理職は、「トラックの会社から補償の一筆はもらっている」と説明するが、損害額はいまだ未公表。

一方、冷蔵庫の中の鮮魚や野菜など、市場機能の停止が及ぼした損失は甚大と見られ、「責任の取り方」としてはあまりに軽い印象が否めない。


そもそも、上部電線には外傷を構造的に保護する策がない状態で、過去に何度も事故が起きているというのは、管理体制の欠陥と言わざるを得ない。

この、岐阜市中央卸売市場、県内唯一の中央市場として重責を担っているが、その中身は課題山積だ。


週3日休業(月・火・水)を求められ、あきれる関係者。

民間との共同運営による、市場リニューアル構想は頓挫中

まさに「経営も電源も落ちている」状態。


さらに、今回の事故を機に、普段この市場を利用している生産者・バイヤー・スーパーの一部が、名古屋など他の市場に流出してしまう懸念も出ている。こうなると、ただの停電では済まされない。地域経済そのものに打撃を与えかねない。


この事件の裏にあるのは、「現場ではたらく人の声」よりも、「役所内の論理」や「自分たちの保身」が優先される行政の体質かもしれない。

「関係者の戻りを守る気持ちが強すぎる」と指摘する声もあり、市場の構内で汗を流す業者たち、搬入・搬出のドライバー、そして市民の “食” を支える全ての人々にとって、行政の対応はまだまだ遠い存在に映る。


市場の命綱である電線が切れてしまった今回の事故。

しかし、本当に切れていたのは “現場と行政との信頼関係” ではないか。現場からお聞きする声。目を向けるべきは単なる復旧ではない。

抜本的な再発防止策・構造的な見直し・経営体制の刷新といった「改革の電源」こそ、今こそ入れ直さなければならないのではないだろうか。

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岐阜市議会議員 道家康生(どうけやすなり)

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