2025.08.25 子どもファーストは・・・
- 道家やすなり
- 4 時間前
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「子どもファースト」は掛け声だけでいいのか。
少子化の波は止まらない。
日本では「対策はしている」と政府や自治体は口をそろえるが、国際的に見れば、その中身はあまりに心もとない。参考にしたいのは、欧州・ハンガリーの徹底した少子化対策だ。
ハンガリーの「すごすぎる」施策8本柱
✅生涯所得税ゼロ
子どもを2人以上産めば、母親は一生涯、所得税免除。
✅子ども数に応じた減税
子どもが増えるほど月ごとの減税額が加算され、
3人なら約4万8000円もの恩恵。
✅3人出産で約400万円給付
返済不要の育児支援金が支給される。
✅住宅支援1000万円
3人出産で住宅購入に約1000万円の補助。
✅奨学金全額免除
3人出産で親の教育ローンが帳消しになる。
✅祖父母にも手当
孫の育児を担う祖父母へ月8万5000円の支給。
✅3年間の育児休暇と給与7割補償
安心して子育てに専念できる仕組み。
✅25歳未満の所得税ゼロ
若者の経済基盤を守り、結婚・出産を後押しする。
こう列記すると「夢物語」に見えるかもしれないが、これが現実に実施されている国の政策である。
岐阜市の「おむつ無料回収」との落差
一方、岐阜市が掲げる「子どもファースト」。
その中身といえば、保育所で使用済みおむつを無料回収する程度の小粒施策。もちろん保護者には便利だろう。
しかし、国全体で子どもが減っていくという危機に対し、
「バケツの水一杯」で山火事を消そうとするようなものだ。
今こそ問いたい。子どもを本当に社会の中心に据えるなら、税制・教育・住宅・働き方。総合的で大規模な政策パッケージが不可欠ではないか。
「早急に具現化」を
「子どもファースト」は美しいスローガンだ。
しかし掛け声だけでは、人口減少は歯止めがかからない。
ハンガリーのように「産めば得られる明確な見返り」がある政策こそ、若い世代に未来を描かせる力を持つ。
岐阜市も、日本全体も、いま必要なのは“おむつ回収”のような小手先ではなく、大胆で手厚い仕組みを早急に具現化する決断である。未来の子どもたちの笑顔を守るために。

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