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2025.09.16 小粒な総裁選

  • 執筆者の写真: 道家やすなり
    道家やすなり
  • 9月16日
  • 読了時間: 2分

「小粒な総裁選 ― 人材難の陰に潜むもの」


今回の自民党総裁選挙の候補者を見渡すと、「小粒」「凡庸」という言葉がどうしても浮かぶ。先代の言葉をなぞるだけの焼き直し型議員、党勢にすがる寄らば大樹型議員…。

まさに「二番煎じ」「付和雷同」の典型である。なぜ、この国の政権選びの場がここまで迫力を欠いてしまったのか。


第一の理由は、

派閥政治の負の遺産だろう。「長い物には巻かれろ」という空気の中で、異端や独創を試みる人材は排除され、無難で従順な人材だけが昇格していった。その結果、「鶏群の一鶴」を生み出すよりも、「横並びの凡庸さ」を温存することが常態化してしまった。


第二に、

選挙制度の功罪がある。比例代表や後援会頼みの仕組みは、「国を動かす構想力」よりも「地盤を固める才覚」を持つ議員を優遇する。つまり「大局観」ではなく「局地戦」に強い人材ばかりが生き残り、結果として「小才は役に立ち、大才は身を滅ぼす」という皮肉な状況が生まれている。


さらに、

国民の側にも責任はある。「誰がなっても同じ」という諦観が広がれば、「火中の栗を拾う勇者」ではなく、「安全な木陰で栗を眺める者」ばかりが選ばれる。これでは「下剋上」「破天荒」も起こり得ず、政治は停滞の沼に沈むばかりだ。


要するに、

現状の「小粒な総裁選」は、政治家個々の資質不足というよりも、日本政治全体が「温室育ちの人材」を量産してきた構造的な欠陥の表れである。今こそ「敢為果断」の精神を持つ人物を求めるべきではないか。国民が「無難」よりも「異端」を選ぶ勇気を示さない限り、時代を切り拓く真のリーダーは現れまい。


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