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2025.09.18 議会を軽んじる、市職員の怠慢対応を糾す

  • 執筆者の写真: 道家やすなり
    道家やすなり
  • 9月18日
  • 読了時間: 3分

「雨だれ石を穿つ」と言うが、これは地道な努力がやがて大きな成果につながるという意味だ。

ところが今の岐阜市役所の一部職員には、この辛抱強さや真摯な姿勢がまるで欠けているように見える。むしろ「糠に釘」「馬の耳に念仏」、市議会からの提案や指摘を軽んじ、なおざりに済ませようとする姿勢ばかりが目に付く。


今回、私は議会の場で「キャッシュレス宣言を市として行うべきだ」と提案を予定していた。

理由は明快である。岐阜県内42市町村のいずれもがまだ宣言をしていない現状にあって、県都たる岐阜市が先鞭をつけることで、全県に波及効果をもたらすことができるからだ。時代の流れを捉え、市民にとって利便性の高い施策を進めるのは行政の責務である。


ところが市側の説明はどうだったか。

「すでに全国レベルで宣言が出ており、それと同義です」との一点張りであった。私は具体的な経緯、担当である岐阜北税務署長の役割までも示していたにもかかわらず、市側はその事実を無視し、あたかも私の質問が意味をなさないかのような虚偽の説明を繰り返した。その結果、私は予定していた議会質問をやむなく取り下げざるを得なかったのである。


「灯台下暗し」とはまさにこのことだ。

市役所自身が目の前にある真実を見ようとせず、むしろ虚偽に近い説明で議会をやり過ごそうとする。その姿勢は「泥縄式」そのものであり、公務員としての誠実さを欠いた対応であると言わざるを得ない。


しかも、その舌の根も乾かぬうちに、岐阜市長のもとへ岐阜北税務署が訪れ「キャッシュレス推進のため自治体宣言をしてほしい」と直談判に来たという。


そして市長は即座に「やりましょう」と答えたのだ。

議会での提案を虚偽説明で握り潰しておきながら、ほんの一週間足らずで手のひらを返す。この姿は「二枚舌」と言わざるを得まい。


市議会とは、市民の代弁者である議員が提言し、行政がそれを真摯に受け止め、市政に反映するための場だ。その重みを理解せず、軽んじる行為は「議会軽視」以外の何物でもない。こんな対応を続けていては、市民から「役所は信用ならぬ」と烙印を押されるのは必定だろう。


結果的に岐阜市はキャッシュレス宣言に踏み切る見込みである。しかし、その過程で示された市職員の虚偽説明と怠慢、そして議会に対する不敬は断じて看過できない。これは単なる「手違い」ではない。「不誠実」であり、「議会軽視」である。


「天網恢恢、疎にして漏らさず」職員のこうした態度は、いずれ必ず市民の批判にさらされるだろう。私は今回の件をもって強く警鐘を鳴らす。市職員には、議会を軽んじることなく、一つひとつの業務を市民のために真剣に取り組む姿勢を取り戻してもらいたい。


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岐阜市議会議員 道家康生(どうけやすなり)

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