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2025.09.29 小泉進次郎氏と山梨の「偉人伝」‐軽挙妄動の政治と国益の行方‐

  • 執筆者の写真: 道家やすなり
    道家やすなり
  • 9月29日
  • 読了時間: 2分

小泉進次郎氏と山梨の「偉人伝」 ― 軽挙妄動の政治と国益の行方 ―


 山梨は「海なき国」であり、古来より物流・産業の不利に苦しんできた。港をもつ静岡に経済を抑えられながらも、甲州商人は江戸の経済を支え、土屋龍憲や高野正誠らはぶどう栽培とワイン醸造で新しい産業を切り拓いた。荻原碌山(ろくざん)は芸術の革新に挑み、飯田蛇笏(だこつ)は自然を詠んで文化を高めた。逆境を「力」に変え、時代に独自の道を切り開いた偉人たちを、山梨は幾人も輩出してきたのだ。


 ところが、昨今話題となっているのが、農協関係者を憤慨させた小泉進次郎氏の「シャインマスカット問題」である。山梨の農業者が長年培ってきた知見と努力を、まるで自身の功績であるかのように取り扱った姿は、歴史に培われた地元の誇りを踏みにじるものであった。


 振り返れば、同氏の環境大臣時代には、レジ袋有料化を拙速に導入し、主婦の日常を狂わせただけでなく、廃プラスチック問題を盾にストローやスプーンを「悪者扱い」し、国民生活に不便を強いた。さらには山林への太陽光パネル設置を安易に許可し、自然破壊の火種をまいた。農水大臣としては、コメ価格の自由調整を封じ、農政を硬直化させる結果を招いた。


 こうした連鎖の先に、再び「シャインマスカット騒動」が噴出している。地元の誇りを軽んじ、歴史的努力を矮小化する軽挙妄動は、もはや一政治家の失策にとどまらず、国益を揺るがす危険をはらむ。


 山梨の偉人たちが、山と向き合い、逆境を糧に未来を拓いた姿勢と比べれば、進次郎氏の言動はあまりに軽い。まだまだ国政を背負う総理の器には遠く、国民が再び生活を乱されることを考えれば、これを座視することはできない。歴史の教訓は明白である。


「独自性を築き、国益を守る者こそ偉人たりうる」

軽薄なパフォーマンス政治に惑わされてはならない。


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