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2025.08.25 「壊れかけの橋を渡る」

  • 執筆者の写真: 道家やすなり
    道家やすなり
  • 4 時間前
  • 読了時間: 2分

「壊れかけの橋を渡る」という表現がある。


足元はぐらつき、いつ落ちてもおかしくない。今の日本の道路や水道管も、それに近い状況だ。老朽化したインフラはまるで“定年を過ぎても働き続ける職人”のように、限界を超えてなお酷使されている。


政府が検討する新税は、この老いたインフラを支える“治療費”のようなものだ。財源を確保しなければ、いつか「橋が落ちてから慌てる」ことになりかねない。

事実、埼玉県八潮市で道路が大きく陥没し、尊い命が奪われた事故は、インフラの寿命切れが生活を直撃することを示した。


ただ問題は、国民に新たな負担を求める一方で、ガソリン税の「旧暫定税率」を廃止することで失われる税収を埋め合わせようとしている点だ。


与党は「必要な恒久財源」と主張するが、野党は「看板の掛け替えに過ぎない」と反発する。ここに“右手で飴を差し出し、左手で鞭を振るう”ような矛盾を感じる人も少なくないだろう。


「覆水盆に返らず」という。

廃止した税収は戻らない。ならば新たな税を課すしかないのか。それとも、経済成長で税収が増えた分を充てればよいのか。与野党の議論は平行線をたどる。だが、壊れかけの道路や橋は待ってはくれない。


結局のところ、私たちは「タダで安全は手に入らない」という現実と向き合わざるを得ない。新税が“看板の掛け替え”か、それとも“未来への保険”か。

問われているのは、政府の説明力と、私たち国民の納得感である。

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