2026.01.26 比例単独、増えて見えるのは気のせいか
- 1月26日
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今回の総選挙を眺めていて、ふと気になる光景がある。
比例代表名簿に「単独」で名前を連ねる候補者がやけに目につくのだ。気のせいだろうか。いや、どうやらそうでもない。実情として、比例代表のみで立候補する候補者は近年増える傾向にある。政党の細分化、選挙区調整の難しさ、そして限られた人材を効率よく配置したいという党本部の事情。そうした要因が重なり「小選挙区に立てないが、名簿には載せる」という判断が各党で広がっている。
比例代表は、政党の思想や政策を国会に反映させるための大切な制度だ。
制度がある以上、国民の権利として否定されるべきものではない。ただ一方で、比例単独候補が増えて見える現象は、政治の足腰がやや弱っている兆しを感じるのは私だけだろうか?
小選挙区は、候補者が地域の空気を吸い声を聞き時に厳しい評価を正面から受ける場所だ。
祭りや葬儀・自治会・商店街・学校行事―そうした日常の積み重ねの中で、政治家は鍛えられる。比例名簿だけでは得がたい経験がそこにはある。本来、総選挙で増えるべきなのは、比例単独の名前ではなく小選挙区を大事にする候補者の数ではないだろうか。勝ち負け以前に「地域で立つ」という覚悟を示すこと自体が、有権者への一つのメッセージになる。
一方で、比例単独を選ばざるを得なかった人材に居場所がないわけではない。
拙速に衆院比例へ滑り込むより、時間をかけて政策を磨き全国的な論点を背負う道もある。
そう考えれば、慌てず参議院を目指すという選択も十分に現実的で誠実な進路だ。比例代表が悪いのではない。だが、比例単独ばかりが目立つ選挙はどこか他人事に感じる。
政治は本来、近くて重くて時間のかかるもののはずだ。
その原点を、今回の選挙は静かに問いかけているように見える。











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