2026.01.31 県都の距離感
- 1月31日
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政治の世界では、選挙の一場面がその後の関係性を長く規定することがある。岐阜県政もまさにそうした局面を経験してきた。
今回も私は、柴橋支持で選挙を進めているが思うことがある。
現在の知事である 江崎禎英 氏が最初に挑んだ知事選挙。この初戦では、自民党県連が明確に現職支持でまとまらず組織は二つに割れた。そうした不安定な状況のなかで、県内の市町村長らは当時の現職知事への「団結支持」を表明する。その輪の中に、県都トップである 柴橋正直 市長も加わった。行政運営の安定を重んじる首長として、決して不自然な判断ではない。だが一方で、岐阜市民の間からは異論も噴出した。
「なぜ県都が、県・市議会も割れているのに現職側に立つのか」
この疑問が市民感情として残ったことも否定できない。結果、初戦では涙を呑むがやがて江崎氏は次の選挙で勝利し知事に就任する。
実はその頃、柴橋市長自身も知事への意欲をにじませ、市議会の質疑でもその姿勢を正される場面が幾度もあった。こうした経緯が重なり、江崎知事と柴橋市長の間に一定の距離感が生じたのは事実で、それが市議の間で共有されている認識である。もちろん、岐阜市と岐阜県の関係は今に始まった話ではない。全国各地で語られるように「県と県都は仲が悪い」という言葉で片づけてしまうこともできる。歴史的に見ればそれも一面の真実だろう。しかし、それで済ませてよい時代でもない。
たとえば、昨年議論を呼んだLRT構想。
都市の将来像を描くうえで一つの提案的なテーマでありながら、市と県の議論には溝があった。この溝が、政策論争を超えて信頼関係そのものに影を落とさないか。市長選挙後の関係づくりを案じる市議が少なくないのも、無理はない。選挙は、勝ち負けを決める場であると同時にその地域の「自立度」を示す機会でもある。県都岐阜市がそれぞれ堂々と政策を示し結果をもって地域の発展に寄与すること。そのうえで、県と対等に向き合い是々非々で議論を重ねていく―
摩擦を恐れずしかし分断に陥らず。
岐阜市にはそんな成熟した姿を示してほしい。そして、県都が自らの足で立つ姿こそが結果として県全体の力になる。その期待をこの選挙を勝ち抜き今こそ現実のものにしてほしい。














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